「人は40歳を過ぎたら…」

「男は40歳を過ぎたら、自分の顔に責任を持て」と言ったのはリンカーンだが、現代では、フェミニストの指摘を待つまでもなく、「男」は「人」と置き換えるのが自然だろう。何十年も生きてきた人物が、その年輪にふさわしくない未成熟な顔つきや立ち居振る舞いをさらすということは、その人物がいい加減な人生を生きてきたことの証だ。

ところで、この国の政界には、リンカーンの言葉にぴったりの、人生をやり直した方がよいのではないかと思わせる面々にあふれている。今回は、そうした面々の右代表として、民主党お子さま内閣の財務大臣、安住某にご登場願おう。

この人物、そんなに時間をかけて観察したわけではないが(そんなことに時間を使うほど暇ではない)、童顔というよりもガキ面であり、その立ち居振る舞いは、ほとんど小学生のそれである。

ネットでは、財務官僚にたらし込められるまでの時間の順に「菅3週間、野田3日間、安住3時間」という評判が流れているが、言い得て妙だ。なるほど、小学生の坊やなら、3時間もかけずに丸め込むことなど、財務官僚にとっては朝飯前どころか、赤子の手をひねるより容易なことだろう。

小学生程度の(と言ったら小学生に失礼か)理解力しかない人物が、一国の歳出歳入の責任者であるとは、一体全体この国はどうなっているのか。