ゴーン氏逃亡で日本政府の茫然自失

もともとレバノン出身の人だから、安心だというわけで故郷に帰ったのかな、ゴーン氏は。まあ、その筋に鼻薬も嗅がせたのだろうね、それもかなりの額の、という勘ぐりはさておいて、それにしてもみっともないのは、わが政府のていたらく。

テレビニュースに法務大臣とかいう女性が現れて、なにやらモゴモゴ言っていたが、なにを言いたいのか、さっぱりわからない。言っている本人もなにを言っているのかわからないのだろう。そういう顔をしていた。

わが政府の偉い人たちは、自分たちよりも力がないと見きった相手、それはネタという餌にすり寄ってくるマスコミ人だったり、金力・権力などもろもろを持たない一般国民であったりだが、そういう人たちには無闇に居丈高になるくせに、こと、話が国境を越えて大きくなると、途端にどうしたらいいかわからなくなり、借りてきた猫みたいになる。

まあ、権力者がそういう振る舞いをするのは、洋の東西、時の今昔を問わないが、程度というものがある。わが政府要人の有り様は、繰り返すが、みっともない。

ゴーン氏、故郷に帰って安心したのか、記者会見まで開いて不正義から逃亡したなどと言っているようだが、これもあまりみっともいいものではない。わが国の人質司法に言いたいことはいっぱいあるだろうが(日本国民だってこれには言いたいことは山ほどある)、少なくとも、自分の感覚からすると、逃げるまではまあ仕方がない、でもそのあと、イタチの最後っ屁みたいにあーだこーだ言うのはよしたほうがいい。