これが日本の外務大臣!?

朝食を取りながら、NHK-BSのワールドニュースを見ていた。韓国とのゴタゴタを報じる画面に、昔、自分の腎臓をこれも政治家である父親に提供したことのある外務大臣が、韓国の駐日大使(だろう)と会見する場面が流れた。両者の対話の前後が省略されているので会談の詳細はわからないが、とにかく、その外務大臣が「失礼だ、無礼だ」と感情的な(と映像からは判断される)調子で、ほとんど面罵している。

この世界には、それが西欧中心で大国のご都合主義とかなんとかいろいろあるが、とにもかくにも、長年に渡って積み上げられてきた外交儀礼というものがある。その観点からしても、あるいは、そんな大げさなものを持ち出さずに単純に人と人との関係としてみても(外務大臣だの特命全権大使だのの肩書がついても所詮はただの人)、そういう言い方は失礼だ。韓国の特命全権大使に失礼だということは韓国国民に失礼だということだよ。彼の地の人々からすると、上から目線の高飛車な何様だと思ってんだという腹立たしい振る舞いに見えるだろう。この外務大臣、戦争を始めたいのか。こんなこと、テレビカメラの前で意図して一部国民のウケを狙ってやったのだとしたら後先のことを考えないそれこそ”国益”を損なう拙劣極まりない振る舞いだし、意図せずにはずみでやってしまったのなら、一国を代表する外務大臣としての資質が疑われる。今の日本国政府はこの始末をどうつけるつもりなのか。