今、民主党のウェブサイトにアクセスすると、一瞬、「国民の生活が第一」の文字が浮かび、すぐに菅直人のスローガン「元気な日本を復活させる」に変わる。
象徴的である。
2009年夏の総選挙で、正しくも「国民の生活が第一」を掲げ、「脱官僚主導政治」を標榜して勝利した民主党。
それが今はどうだ。
21日、菅直人は、事務次官連中を前に、「脱官僚主導政治」には行き過ぎなり不十分があった、と述べ、協力を要請したという。
無条件降伏。
なぜ、こうなったのか。
ブログ主の考えでは、民主党執行部が、代表の菅直人を始めほぼ全員、「国民の生活が第一」を否定し、官僚に政治の主導権を譲り渡すことをためらわない連中で占められてしまったからだ。名称は相変わらず民主党だが、現在の民主党は総選挙当時の民主党とは似て非なるものになった。
どうしてか。
民主党の反小沢グループによる党内クーデタが成功したからだと思う。
クーデタとは、国語辞典によると、「既存の支配勢力の一部が非合法的な武力行使によって政権を奪うこと」とある。
まさにしかり。「既存の支配勢力の一部」を、「民主党の反小沢グループ」に置き換え、「非合法的な武力行使」を、「検察・マスコミ連合軍による政治とカネキャンペーン」に置き換えると、ぴったりはまる。
彼ら反小沢グループは、検察・マスコミ連合軍の政治とカネキャンペーンに乗じて、まんまと、民主党の権力を奪うことに成功した。
それが、菅直人の、今日のぶざまな、「高級官僚の皆さん、ごめんなさい」につながっている。
このクーデタは、「国民の生活が第一」「脱官僚主導政治」を期待して政権交代にかけた主権者に対する裏切り行為である。
裏切られた政権交代。
裏切られた国民、すなわち私たちはどうするか。
主権者としてなすべきことをする、すなわち次なる選挙での投票行動で、その思うところを具体化することだ。