自粛と称して、人間性の自然な発露を抑制しようとする、不自然な言動が横行している。
本当は小心者で強いものには弱いのに、弱いものには威張り散らすことで有名などこかの国の都知事なる人物が、首都の名勝での夜桜見物を不謹慎だとのたもうたそうな。
愚昧極まれり。
自粛自粛と世間が騒げば、当然のことながらお金の回りが悪くなり、浮き世の波間でかろうじて命をつないでいる人々はタツキの道を失うことになる。自粛だなんぞと綺麗ごとを言って済ましていられるのは、生活に困らない経済的強者だからだ。
それに、この大震災で図らずも落命された方々も、生き残った者どもが自粛自粛で首が回らなくなり生きる道が細くなることを、お喜びにはならないだろう。
花は愛でるべし。木々の芽吹きを喜ぶべし。そして、大震災の犠牲となられた方々の思いを思うべし。
ただし、屋外に長居は無用、放射能対策もお忘れなく。