いやあ、菅直人には感謝です。なぜって、毎日のように汲めども尽きぬブログネタを提供してくれるんだから。
そういう意味で言うと、被告あっての裁判なのだから裁判官は被告に感謝、生徒あっての学校なのだから先生は生徒に感謝だね。
それはさておき、今日は、ロシア大使更迭をめぐるお話。
この話、切り口はてんこ盛りですが、まず第1は、あの日本外務省の言うことを真に受ける菅のお粗末から。
ネットの情報によると、先の、ロシア大統領のわが北方領土訪問の際、菅は、本当に大統領は訪問するのかと外務省に問い合わせ、外務省からはモスクワの大使館が訪問はないと言っているとの回答があり、それをそのまま鵜呑みにして、能天気に総理大臣ごっこをやらかしていたところ、あら不思議、大統領はわが国固有の領土をちゃっかり訪問していましたというわけ。
いやはや、よくもこの程度の情報収集で、北方領土という国家の主権に関わる問題に対応できるものだ。あの日本外務省に問い合わせてそれで済ませるくらいなら、小学生にでも総理大臣は勤まる。それをこの始末とは、よっぽど度胸がいいか、よっぽどおめでたいか、どちらかだろうが、菅の場合は、どちらかは、言わずもがなだ。
さらに、お粗末の上塗りをしたのが、ロシア大使の某を東京に呼び戻し、責任追及した一幕。なんと、官邸で、なんでオレにうそをついたんだと怒鳴りつけたのだという。
大使を本国に召還するというのは重大事で、場合によっては相手国と一戦構えようかとの意思表示にもなるきわどい行為だ。それを、自分の間が抜けていたからまんまとロシア大統領に鼻を明かされたにすぎないのに、誰かの所為にしないと気が済まないというその程度のことで、この挙に及ぶお粗末。
ロシア側は、まさかとはおもうが、一瞬、日本やるかとばかりに刀の柄に手をかけたかもしれない。それが蓋を開ければこのていたらく。またまたわが日本国を世界の笑いものにした菅の恥さらしだ。
第2は、外務大臣。
はて、外務省には外務大臣というのがいたと思うが、いったい何をしていたのか。このときの外務大臣は誰でしたっけ、岡田某? 前原某?
外務省を掌握して対ロシア外交の指揮を執り、領土という主権に関わる問題が焦眉の急を迎えているときに、内閣一体の原則の下、わが日本国の国益を守る第一線に立つのが外務大臣というものではないのか。
それができなかったのが今回の一件だが、はたして岡田某、前原某はどう責任をとるのか。それどころか、このご両人、次の総理大臣候補の下馬評に挙がっているというから不思議なものだ。いったいどうなっているのかね。
第3、ロシア大使某の腑甲斐なさ。
この、62歳の某とやら、気骨というものはないのかね。あなたはいやしくも特命全権大使でしょう。特命全権大使というのは、あなた方高級官僚の大好きな認証官です。恐れ多くも、天皇の認証した信任状を持って赴任する日本国代表だ。
それほどの重責を担う人物なら、菅のごとき総理大臣に対しては、お前のようなボンクラに四の五の言われるくらいなら、こちらからやめてやると辞表をたたきつけて席を立つぐらいの骨を持ちなさい。
ところが、骨を見せるどころかこの御仁、自分はロシアが専門ではないので…と言い訳がましく口ごもったという。なんともまあ、情けない。62年も生きてきて、一体全体なにを学んできたのかねこの人は。
とどのつまり、清廉潔白にして有能であり、政治家より国家のことを憂えているなどとマスコミが持ち上げる高級官僚などしょせんこの程度、一人ではなにもできない意気地のない輩ばかりだ。
この連中が、多数を頼んで、いわばヒルのごとくねっとりと官僚組織に絡みつき、権力からの甘い汁、すなわち人民の膏血である税金をなめとっているのが、残念ながらわが日本国の実体なのだ。
しかも、これを革命的に改革しようと志す小沢一郎氏を、マスコミの魑魅魍魎どもが嘘八百を並べ立てて貶めようとする罪業の数々。
こりゃ、この連中、地獄に落ちるよ。