大震災の教訓

このたびの大震災の教訓はいろいろあるが、一つは、この国の国民と国土を守るのは、とどのつまり、自分たち、すなわち主権者である自分たち国民以外にはいない、ということだと思う。

まずい結果になると、「想定外」を連発して責任逃れをする科学者や電力会社、その言い逃れをオウム返しする政治家が守ってくれるわけではない。

壊れ方があの程度だったから、日本の技術はたいしたものだと、頓珍漢なことをうそぶいて平然としている経団連会長が守ってくれるわけではない。

これらの連中の宣伝機関と化した新聞やTVが守ってくれるわけではない。

いわんや、同盟国だというアメリカが守ってくれるわけではない。アメリカは、金の卵を産む限りの日本が大事なのであって、卵を産まなくなった日本には用はないのだ。

では、主権者であるわれら国民は、どのようにして自分たちと国土を守るのか。

至極簡単である。自分たちの生活は自分たちで守ろう、自分たちの国は自分たちで守ろうと思えばよいのだ。自分たちのことは自分たちで守る。この当たり前のことを思い、そのように振る舞えば、問題解決の第一歩を踏み出したのであり、道の半ばは越えたと言うべきだろう。

まず、手始めに、国民と国土を守ることよりも、アメリカと、そのアメリカのおこぼれをもらって栄耀栄華する自分を守ろうとしている新聞の購読を止めること、TVを見ないことにしたらいかが。きわめて重みのある第一歩だ。