今日は、67回目の東京大空襲の記念日。
1945年3月10日未明、墨田区・江東区など東京の下町を中心に、アメリカ軍の焼夷弾攻撃を受けて、10万人を超える死者・行方不明者が出た。死者のほとんど全てが一般庶民の非戦闘員、すなわちあなたや私だ。
戦争は災害である。しかし、地震や津波と違って、防ごうと思えば防げる人災だ。だが、この戦争という災害では、利益を受ける人がいる。「死の商人」と呼ばれる人々だ。
彼ら「死の商人」がもっとも好むのは、一般庶民が、戦争で死ぬのは誰か他の人であって、自分や自分の家族は関係がないと思うことだ。そうであれば、彼らは、その隙に乗じて安心して、「ビジネスチャンス」を生かすべく戦争を引き起こし、利益追求に邁進するだろう。
戦争を防ぐ、ほとんど唯一の道は、自分や自分の家族が、ひょっとしたら、東京大空襲の死者であったかもしれないと考える想像力である。