NHK・BSの”ニュース”

NHK・BSを見ていると、毎時50分から10分間設定されたBSニュースという帯番組につきあわされる。4~5本の”ニュース”と末尾の株価・為替相場読み上げが定番の構成。

NHK(に限らないが)が御用放送だなということを実感するのは、災害発生時の報道ぶり。どこそこで、なにそれが起こったというのは、まあ、当然。おかしいのは、首相が万全の対応を指示しましたとか、政府が災害対策本部を作りましたとか、アナウンサーがマジ顔で読み上げること。

首相が万全の対応を指示したり、災害規模によっては対策本部を作るのは当たり前だろう。これって、朝になったら朝になります、夕方になったら夕方になりますと言っているのと同じことだよ。こんなのがニュースかね。そうじゃないだろう。首相がちゃんとやっています、政府がちゃんとやっていますという広報活動だ、これは。

その昔、「神の国」だと言った首相がいて、愛媛県立水産高校の実習船がハワイ近くで米海軍原子力潜水艦に当てられ沈没し犠牲者が出た報告を受けてもゴルフをやり続けたことを非難されけっきょく辞めることになった。そういえばこの人、今、オリンピックだオリンピックだとはしゃいでいるな。

するべきことをしなかったらニュースだけど、首相が万全対応を指示したなんざニュースでもなんでもない。それをしれーっとして垂れ流すNHKを御用放送と言わずしてなんと言う。