最近の録画機器のありがたさ

NHKの衛星放送で、ある映画監督が選んだ日本映画100選というのをやっている。

こういう企画をたてるNHKもNHKだが、引き受けるこの映画監督も映画監督だ。同業者が同業者を選ぶ? そんな大それたことをよくやるね。先輩・同僚監督の仕事への敬意や畏怖のようなものを、この人は持っていないのか。もし、そのようなものを持っているのなら、とうていこんな失礼なことはできないと思うのだが。

おまけに、このシリーズ、一本の映画の前後に、この映画監督とは別のタレント風映画監督と女性アナウンサーのしゃべりを入れるのだが、これが蛇足の典型ときているから、興ざめなことこの上ない。

だが、ありがたいことに、最近のハードディスク録画機は、映画本編前後のくだらないおしゃべりを、簡単に消去できるようになっている。だから、衛星放送の映画は、放送時点では鑑賞しないで、しかるべく時間をおいて後に、この蛇足部分を消去して見ることにしている。

こうすると映画そのものの鑑賞に専念できてすこぶる快適だ。当世の家庭用AV製品のこうした機能には感謝である。