「人を殺したから世界が良くなる」と発言するアメリカの大統領

ビン=ラディンを暗殺したアメリカの大統領が、暗殺発表の記者会見で、「ビン=ラディンを殺したから、世界は良くなる」と発言していた。

狂っている。

その人物がたとえどのような人物であろうと、その人物を抹殺すれば自体が好転するなどと考えることは正気の沙汰ではない。正気の沙汰ではないことが、史上例を見ない巨大なパワーをもった超大国の指導者によって、何のためらいもなく無邪気に言明される。

これを狂気と言わずしてなんと言う。

このような大統領を戴き、しかも、その発言を喜ぶ国民がいるアメリカ合衆国という国が、今、その気になれば何でもできるこの世界は、はたして正気なのか。

こんな世界に、同時代人として生を受けていることの意味を思う。