わが国の保守エスタブリッシュメントは国益を破壊している

このたびのオリンピック組織委員会会長の”失言”が明らかにしたのは、二たこと目には「国益」を叫ぶ彼ら保守支配層が、じつは最大の国益破壊者なのだということだ。

眼の前で起こっていてちゃんと見れば誰にだって分かる両性平等の滔々たる流れに、ほんの1ミリも気づいていない無能無感覚。そこから発する時代錯誤の発言の数々。まるで日本が、女性差別あるいは人権無視がまかり通る野蛮国だと自ら宣伝しているようではないか。

こういう野蛮国宣伝が、どれだけ日本国民の評価すなわち国益を貶めているか。少しでも考えたことがあるのか、この連中は。また、こういう連中をいつまでものさばらせている面々。その中には、オリンピック協賛企業に名を連ねることでこの連中の企みに手を貸す大手メディアも含まれている。

老害オリンピック

第2次東京オリンピック主催者の組織委員会会長が辞める。遅すぎだよ。あの発言後、24時間以内に辞めさせなくちゃいけなかった。それができない今の日本政府。

いつまでも地位にしがみつく人間の言い草は決まっている。代わりがいないというもの。そんなこたあない。いくらでも代わりはいる。いないと思っているのは本人だけだ。本人が気が付かないのなら、猫の首に鈴を着ける役を誰かがやらなくちゃいけないんだが、今回その役は首相が務めるべきだった。それができない。いや、そんなこともできない。今の首相の判断力のなさ。暗澹たるものあり。

しかし老害だな。やめた人間も80歳超、代わりの人間も80歳超。組織の責任者としてまっとうな判断ができるのは、まあ、65歳、延ばして70歳まででしょう。それを80歳超!