対米英宣戦布告の日

70年前の今日12月8日、わが国はアメリカとイギリスに宣戦布告したのだった。すでに中国大陸では長きにわたって事実上の戦争状態が続いていた。加えて、米英を敵としての全面戦争の開始。極東の小さな島国が、中国、アメリカ、イギリスを相手の全面戦争。

1945年、わが国の敗北で戦争は終わった。

以来60年あまり、わが国は戦争をすることなく過ごしてきた。戦争放棄を国是として。平和である。ブログ主も戦場に赴くことなくこれまでの人生を送ってきた。人を殺すこともなく、殺されることもなく。自己一身にかんしてはこのことをありがたいことだと思う。

しかし、自己一身のことを離れて、アメリカの従属国であるかのようなわが国の現在のありようを思うとき、あれだけの戦争をして、あれだけの負け方をし、自他におびただしい死者を出したことの意味はいったい何だったのか。考え込まざるを得ない。

解答はそう簡単には見つかりそうもない。

12月8日の宿題。

「対米英宣戦布告の日」への2件のフィードバック

  1. >12月7日付、朝日新聞の社説は「真珠湾70年」と題し、論じている。「日本の機動部隊が、ハワイ・真珠湾の米太平洋艦隊を急襲した知らせに国民は熱狂した」とある。裏付のつもりか、ご丁寧に「小説家の伊藤整」「俳優の徳川夢声」という特定者のコメントまで添えてある。「国民」と簡単に、ひとからげにするな!                            >「当時は、列強各国が権益を守るためにブロック経済に走り、戦争を招いたのだ」。今、「多様な国際連携の枠組み」があり、「多くの分野で政策協調の必要性も広く理解されている」が「へたをすると各国がブロック経済へと突き進む恐れがある」と進む。          >今こそ、「私たちは真珠湾に至った歴史から3つの教訓を学ぶべきだと考える。教訓①危機の時代には、単純な解決を性急に求めないこと。教訓②危機の時代にこそ、意見の多様性を尊重すること③世界に目を向けるときは、あわせて他者の視座でわが身を見ることだ。>ここまで引っ張って、これかよ!ことさらよい「真珠湾」にかこつけなくても良いんじゃ!イノチをモノ以下とする戦争に火をつけた急襲が、70年たった今でも、いわれのない負荷をしょわされながら、もがくイノチに繋がtっている現実があることを考える12月8日にしたい。  >ちなみに12月9日付け朝刊(西部)には、国際面、こくさいめんですよ。元米軍人 鎮魂の祈り」という2段1本見出しで、真珠湾で70周年式典の様子。「静かな米国わだかまりは消えず」」が3段一本見出しで、7日(現地時間)を「静かに迎えた」という記事。中に当時、米陸軍にいて攻撃に遭遇した94歳の方の談話に「攻撃は遠い昔の出来事だ」とあります。2本の見出しの上に横たわるカットは「真珠湾攻撃 遠き過去」ですよ!カッコなし!新聞社の意思か!さらに、この国際面以外、70周年に関する記事は1本もないのだ!それで通用するのか!不感症か!何にも、しない癖に怒っている自分でした。

    1. コメントありがとうございます。この欄に返信するやり方を、1月末になってようやく会得しましたので遅ればせながら… 朝日に限りませんが、大マスコミの幹部はエスタブリシュメント(特権階級)になってしまったのかもしれませんね。ジャーナリズムの本義を忘れてしまったのでしょう。かつて、彼らの先輩が戦争中に犯した過ちを繰り返そうとしている。毎夏八月の敗戦時の反省もさることながら、無謀な戦争を始めた、またその戦争に加担したことの意味を掘り下げることこそジャーナリズムとしての新聞の使命だと思うのですが。

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