東日本中部日本北海道大震災その16

26日土曜日、大震災16日目。

大震災をめぐる偏見と差別について。

東京都知事候補の石原慎太郎が、自身の震災「天罰」発言について、発言全体の文脈を考えず、片言隻句をとらえて騒ぐ悪い癖とマスコミ批判。同じマスコミ批判でも、小沢氏がすると、新聞・TVは束になって攻撃するが、石原の場合はそうではない。両者の人徳の違い? いやあー、まさかまさか、新聞・TVの偏見の違いだな。新聞・TVは、小沢氏に厳しく、石原一族に甘い。偏見です。

計画停電が、23区の大部分を対象外とし、それ以外を停電対象するのは差別だ。比較的に人口が少な目なところには、嫌なことを押し付けてもかまわないという差別。厄介な原子力発電所を人口の比較的少ないところに立地するのと発想は同じだ。

「陽の下に新しきことなし。」 偏見と差別もしかり、これは、人類発祥とともに古く、今も変わりなく存在し、これからも変わりなく有り続けるのか?

東日本中部日本北海道大震災その15

25日金曜日、大震災15日目。

今日、死者が1万人を超えたと警察庁発表。届け出のあった行方不明者は1万7千余人。粛然として合掌。

川崎市選管が統一地方選について、計画停電時間中の期日前投票を避けるよう呼びかけ。会場になる各区役所では、4階以上(区によって7階も)の会議室を使うのでエレベーターが使えなくなるのを心配してという。工夫が足りないなあ、公民権の行使にかかわることなのだよ。主権者の権利行使の妨げになるようなことは、全力を尽くして排除するのが選管の務めだろう。それを、停電でエレベーターが止まるから避けてくださいという安易な姿勢では、選管なんて要らないということではないか。

千葉県浦安市長が、総務省の統一地方選の日程決定に対し、液状化の被害などで、選挙運動は難しいは、投票会場の確保は難しいはで、選挙どころではないからと延期を申し出。至極当然の主張。これを認めない総務省なんぞという中央官庁は有害無益の存在。「カエサルのものはカエサルに、地方のことは地方に。」

ところで、ネットを見ていると、官房長官のことをよくやっていると評価する人がいるのだが、驚きである。評価点は、「不眠不休でがんばっているから」なのだそうだ。いや、待ってください。「不眠不休」なんてあり得ないから。ネットの情報では、至急に官房長官と連絡しようとした人が、秘書官から「今寝ているから」と断られたとか。地震発生以来「不眠不休」だったら、今頃命はない。

それに、自ら手を挙げて議員に選ばれ、自ら望んで民主党・仙谷一派に所属し、自らが属する派閥のために動いてきた結果、現在の地位にあるこのような人物と、自ら望んだのではなく、やむを得ず大震災に巻き込まれ、それこそ寝食もままならぬ状態で、救援と復興に取り組んでいる人々とを、ともに「がんばっている」と一括りにして、賞賛することは月とスッポンとを混同するも同じことだ。

官房長官を「がんばっている、よくやっている」と評価する人は、自分の目を疑った方がよい。

東日本中部日本北海道大震災その14

24日木曜日、大震災14日目。

東京23区を中心とした水道水の放射能汚染も、今日になって汚染濃度が下がり、幼児の飲用も問題なしとの発表。

ほっと一息。乳幼児は弱者中の弱者、長引かなくてよかった。それにしても、政府と東電は、何を考えているのだろうか。まさか、福島原発を再建するつもりなのではないだろうな。政府・東電が、廃炉にして放射性物質が漏れ出さないようにコンクリートで固めるなどの方針を打ち出せば、現在の放射能汚染状況を堪える気持ちも少しは出てこようというものなのに。現状の綱渡りのような現場対応では、これからどうなるのか、不安が増すばかりだ。

厚労省が、計画停電で自宅待機などになり就業できなかった労働者の賃金を、雇用主は支払う必要がないという判断を示したという。計画停電は、雇用主の責任ではない天災だからなのだそうだ。

それは、違うだろう。地震と津波は天災だが、計画停電は人災だ。たとえ電力不足が見込まれたとしても、危機を回避する手段は徹底的な節電や大口需要家への供給制限など停電以外にもありうるわけで、計画停電という手段を選択した政府と東電の結果責任は厳然としてある。この責任を不問にして、就業できなかった分の賃金を支払わなくともよいとするのは、本来、政府・東電が負うべきつけを労働者に回すに等しい。どさくさに紛れてこんなあこぎなことを平然とやらかす官僚とそれを是認する菅直人政権。

東日本中部日本北海道大震災その12

22日火曜日、大震災12日目。

停電で、ふだん利用する私鉄が、本数を減らし、異なる路線の乗り入れをやめて終日運転。停電慣れしてきたか。JRのふだん利用する路線は、停電時間帯に大幅本数減や運行見合わせ。

荒川区と足立区の区長が、区部で23日から停電になるのは両区だけなのは納得できない、負担は公平であるべきだと東電に抗議。当然のことだ。東電の供給エリアでも、都心近くの区部は全く停電していない。「計画停電」なるものが、いかにいかがわしいやり方であるかがよく分かる。これは住んでいる地域による差別だ。停電地域の首長はこぞって抗議せよ。

参議院予算委員会で、原子力安全委員会の斑目という委員長が、社民党の福島党首の質問に答えた内容はひどい。この人物は、原子力発電は安全だといって反対派の主張を一蹴してきた原発推進の代表格なのだろうが、結局、これまでの推進派の、原発は安全という主張は根拠のないものだったことがよくわかる。質問に対する実際の答弁の様子は、参議院のホームページで見ることができるが、時事通信配信記事でその一端を。

 原子力安全委員会の班目春樹委員長は22日午後の参院予算委員会で、福島第1原発の事故について「決して言ってはいけないことだが、想定を超えた。想定が悪かった。」と述べ、地震や津波の事前の想定が甘かったことを認めた。班目委員長は自らの責任について「原子力を推進してきた者の一人として、個人的には謝罪するつもりはある」と答えた。(22日 時事通信)

今さら、何をどう謝罪するのだろうか、この人は。

東日本中部日本北海道大震災その6

16日水曜日、大震災6日目。

首都圏の電車、始発から運転。鉄道会社によって平常ダイヤのところあり、特別編成ダイヤあり、各社の取り組み姿勢様々。

福島原発で火災との報道。

朝、東京・多摩地区の私鉄駅前のコンビニでは、おにぎりやサンドイッチが並んでいた。供給不足は起きていない。

フランス政府が、日本在留の自国民に対し帰国か日本の南部への避難を勧告したとの報道。被曝による健康被害を抑える「安定ヨウ素剤」の錠剤を1万個、在日フランス人用に運ぶとも。

昼、官房長官が、ガソリンや灯油の買いだめを控えるよう国民向けに要請。遅い。なぜ、国民は買い占めに走るのか。供給不安があるからだ。不安を解消するのが政府の役割のはずだが、買いだめが起こってから、しないでくれと言っても遅い。しかも、買いだめしないでくれと要請する理由が被災地優先の人情論なのだが、これではだめだ。原油備蓄はどれだけ、精製能力はどれだけ、末端のスタンドへの運送能力はどれだけ、いついつまでに品不足は解消するという数字をあげなければいけない。

毎日新聞が、反原発の評論家・広瀬隆氏のコメントをネットで配信。ようやく。

夕方、自衛隊のヘリコプターが福島原発の上空から水をまくとのこと。いよいよせっぱ詰まってきた。(その後の報道で、上空の放射能が強いのでヘリコプターからの水まきは本日中止とのこと。)

午後6時半から8時半まで、自宅のある地域が停電。近くの病院以外、すべて明かりが消えた。外に出ると、地上は10日程度の月の光で、十分明るい。星が綺麗に見える。オリオン、北斗7星。月がなければ、天の川も見えたかも。

50年ほど前、「渚にて」という映画があった。同名小説の映画化。内容は、第3次世界大戦が勃発し、核爆弾があちこちで炸裂する。大都市は壊滅するが、そうでない地方でも、放射能を帯びたチリが飛来し、住民が徐々に死んでいく。映画では、地球上で最後に残ったオーストラリアを舞台に、アメリカ海軍で唯一生き残った戦闘艦である原子力潜水艦の艦長をめぐる人間群像が描かれる。映画、そして小説で衝撃的なのは、政府が、緩慢で苦痛な死よりも、苦痛の少ない死を選べるように国民に毒薬を配る場面だ。

この映画を見、小説を翻訳で読んだのはずいぶん昔だが、それが現実になる日がくるのだろうか。

東日本中部日本北海道大震災その4

14日月曜日、大震災から4日目。

早朝自宅近くのガソリンスタンドは、在庫切れで休業。

昨夜、近隣のスーパーでは、米、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、缶詰類、インスタントラーメン、カップ麺、ペットボトル入りの水が棚からなくなっていた。

JRは都区内以外の電車はほぼ運休、私鉄は一部運休や間引き運転。都立高校などで休校も多数。

午前中、福島原発で別の原子炉を覆う建物が水素爆発で吹き飛ぶ。爆発直後、官房長官が記者会見、直接原発所長に電話で聞いたら、所長が大丈夫と思っているという返事だから大丈夫、という発言。こういうのがもっともイケナイ。東電のことなのだから、まずは東電に任せる。現場も、あっちこっちから問い合わせが来たら混乱する。現場には目前で起こっていることの対応専念させる。それが原則。こんなことも分からない、民主党菅直人一派のお粗末。

東北の太平洋岸に3メートルの津波が来るとの報道、後に誤報と判明。

諸外国のメディアが、これほどの災害にも関わらず、国民が冷静であり、暴動・略奪が起きない、「世界で失われつつある「人間の連帯」が健在」(タス通信東京電)などと報道。ありがたいが、少々こそばゆい。

東電の計画停電、結局実施せず、昼間、停電はなかった。混乱。こんなことを許した菅直人の責任は重大。計画停電などと言ってきたら、電気事業者が地域独占を許された公共事業者であることを念頭に、最後の最後まで、電気の安定供給を命じなければならない。キツネ顔の女性大臣に節電担当大臣を命じる暇があったら、やることが他にいくらでもあるだろう。どこまで無能なのだ、菅直人は。大震災は天災だが、4日目以降の滞りはすべて人災だ。

名古屋市議選で、地域政党・減税日本が、75議席中、28議席で第1党。

大阪地検特捜部の、例の前田元検事の初公判。前田元検事はフロッピーディスクの改ざんを認めた。弁護人が、事件の背景として、厚労省の局長をやっつけろというイケイケドンドンの上司の威圧を感じたことがあったと述べたという。特捜検察の悪しき体質。それを批判することなく垂れ流すだけの新聞・TV。

夕方、官房長官が、午前中の福島原発の爆発でけが人が出たことについて発言。その中で、まず最初に、自衛隊員4名が軽傷であり隊に戻ったことを敬語表現で伝え、次に東電関係者について触れた。一人は重症だというのに。順序が逆だろう。自衛隊員は、官房長官の身内、または部下だろう。まず、民間人、次に公務員について触れるのが順序だ。そんなことも分からないのか。

さらにバカの上塗り。菅直人が、避難所にいる人々を視察したいと言いだし、現地と調整したが断られたことを敬語表現で発表していた。まだ、この期に及んで菅直人はパフォーマンスをしようというのか。バカもここに極まれりだ。それを、間抜けな官房長官が敬語で表現するバカの上塗り。「総理が避難所の皆さんのご苦労をご覧になりたい…」

こんな連中が、この未曾有の大震災で国家経営の責任者だったことは日本にとっての不幸である。

防衛大臣の北沢が、被災地にアメリカ軍の司令官を伴って訪れた。北沢はどこの国の防衛大臣なのだ。自衛隊というものはアメリカ軍の司令官に一緒に行動してもらわないと何もできないのか。国辱的振る舞い。

東日本中部日本北海道大震災その3

13日日曜日、3日目。

TVは、福島原発ばかりを騒いでいる。

原発1機を覆う建物が、内部にたまった水素ガス爆発で吹き飛ぶ。

また、菅直人が出てきた。なにを言いたいのか、さっぱり分からない。とっちゃん坊やのような顔をした官房長官も出てきて頻りに何やら説明するが、専門用語をそのまま垂れ流すからわかりにくい。本人もなんだか分かっていないのだろう。原発から半径20キロ圏内の住民に避難指示が出た。官房長官は、放射能は大丈夫だが、万一に備えてだという。万一? 万に一つはあるということだ。

原発は万一の事故にも対応できるように安全対策が備わっているのだから安心と政府、電力事業者は言ってきたと思うが。

死者は数百人と報じているが、行方不明者が1万人とも。

夜に入って、東電が明日から計画停電をするという。電車が止まる。職場に人が集まらない。工場が動かない。生産、物流が滞る。医療が危機的になる。

被害集中地に円滑な支援をするためにも、被害が比較的少ないところの活動は確保しなければならないのだが、政府、東電はどこまでそのことを視野に入れているのだ。

蓮舫が、節電啓発担当大臣になり、辻元清美がボランティア担当首相補佐官になったという。うん? 人気取り?こんなときに? 菅直人はどこまでバカなんだ。救い様がない。

中国から救援隊が到着した。感謝。空港で、整列した救援隊に向けて外務省?の係員が深々と頭を下げるセレモニー。こんなのいらない、セットしたのは外務省? センスを疑う。