24日木曜日、大震災14日目。
東京23区を中心とした水道水の放射能汚染も、今日になって汚染濃度が下がり、幼児の飲用も問題なしとの発表。
ほっと一息。乳幼児は弱者中の弱者、長引かなくてよかった。それにしても、政府と東電は、何を考えているのだろうか。まさか、福島原発を再建するつもりなのではないだろうな。政府・東電が、廃炉にして放射性物質が漏れ出さないようにコンクリートで固めるなどの方針を打ち出せば、現在の放射能汚染状況を堪える気持ちも少しは出てこようというものなのに。現状の綱渡りのような現場対応では、これからどうなるのか、不安が増すばかりだ。
厚労省が、計画停電で自宅待機などになり就業できなかった労働者の賃金を、雇用主は支払う必要がないという判断を示したという。計画停電は、雇用主の責任ではない天災だからなのだそうだ。
それは、違うだろう。地震と津波は天災だが、計画停電は人災だ。たとえ電力不足が見込まれたとしても、危機を回避する手段は徹底的な節電や大口需要家への供給制限など停電以外にもありうるわけで、計画停電という手段を選択した政府と東電の結果責任は厳然としてある。この責任を不問にして、就業できなかった分の賃金を支払わなくともよいとするのは、本来、政府・東電が負うべきつけを労働者に回すに等しい。どさくさに紛れてこんなあこぎなことを平然とやらかす官僚とそれを是認する菅直人政権。