「美しき五月」の晦日に

本来であれば、一年でもっとも過ごしやすく快適なこの五月なのに、心は暗い。

なぜか。

大震災このかた、行方不明者の捜索ははかどらず、避難所生活を強いられている方が10万人を超える。

それに、いつ収束するか、まったく先の見えない原発事故。

なにより、内閣総理大臣という国の最高責任者が、平気でうそつき、責任逃れをする醜態を毎日のように見ざるを得ない苦痛。

かくのごとき心情を綴って、この「美しき五月」の晦日を締めるのは、はなはだ遺憾と言わざるをえない。