「神の国」失言の元首相がうっかり本音を漏らす

女性蔑視の発言を失言と大手メディアは伝えるが、失言ではなく本音でしょう。

この人、北陸の造り酒屋の出身だっと思うが、できることは一地方の旧態依然としたムラ政治を動かすことくらいだろう。人口一億人を超える国の総責任者などは土台無理な話だったんだな。

ところで、こんな人物を会長に担いでやるオリンピックって、いったい何なのよ。ゼネコン・広告産業・大手メディア複合体の、による、のための仕事づくり。アスリートのためのとかなんとか、美辞麗句でごまかしてはいけない。

米国民はミャンマーのクーデタを未熟な民主政治と笑うことができるか

昨年おこなわれた選挙後初の議会招集日当日、軍が与党指導者らを拘束したクーデタのこと。軍が掲げる理由は、選挙に不正があったから正すというもの。

これ、どこかで聞いたせりふですね。そう、米国の大統領選挙結果について、落選した前大統領がさかんに言いふらしていました。これに煽られた前大統領支持者の一部が議会に乱入して死者まで出た騒ぎは耳目に新しい。

こういう”前科”のある米国の人々は、民主政治が未熟だからクーデタが起きるんだと笑うことができるでしょうか。いや、できないですよね。もしやったら、それはそのまま彼らに返ってくることは疑いない。

入院拒否の新型コロナ感染者に懲役刑を課すという発想がそもそも異常

国会で審議中の新型コロナ特別措置法案から、入院拒否した感染者に懲役刑を課す罰則を削除することを与党が認めたという。

削除は当たり前だが、それよりも、案の段階で感染者すなわち患者に懲役刑を課すことを入れたこと自体が異常なんだよ。なにも好き好んでコロナに感染したわけではあるまい。入院しろと言われたって色々事情のある人もいるんだろうし、そもそも現状では入先のベッドがなくて入院したくてもできない人もいるんだろう。そういう人たちに対して懲役刑で脅して言うことを聞かせようというこの上から目線、お前らシモジモはオレたち権力者の言うことを聞いて当然という傲慢さ。それでいて自分たちは夜遅くまで銀座のクラブでつるんで遊ぶというノーテンキ。

いったい、今の政府与党はなにを考えているんだ。いや、なにも考えちゃいないのか。

オリンピックというものは選手の夢を叶えるためにやるものなのですか

IOCの会長だか誰だかが、コロナで開催が危ぶまれているオリンピック東京大会について、選手の夢を叶えるためにも断固開催するという趣旨の発言をした。

だとしたら、選手たちとその関係者がお金を払って自腹で競技会をやってください。1兆6440億円もの大金(2020年12月大会組織委員会発表、その多くは税金)を使ってやるのはやめてください。人のふんどしで相撲を取るなよ。

米国政治の混迷

7日のトランプ支持者米国議会議事堂乱入事件。

朝のNHKBSで、米国ABCが乱入参加者の事後の表情と声を伝える。高揚感にあふれ正しいことをしたという満足感。英国BBCの報道、ドイツの連邦宰相メルケルが、1933年のナチスによる国会放火事件になぞらえている。ちょっと違うんじゃないかな。あちらは、事件当時、真犯人はナチスであるにも関わらず共産党員のせいにしたが、こちらは白昼堂々テレビカメラの前でやっている。

ロイター通信が伝える1月7日現在の大統領選開票結果。バイデン8128万票(51.3%)、トランプ7422万票(46.8%)。国論二分状態。両方が正義を主張するとなると、残されたのは力による解決、すなわち内戦への突入。トランプ支持者が高揚感に満ちているのはこれからの戦いに興奮しているからだろう。実際に始まれば、綺麗事ではすまず、この連中の大多数は後悔することになるのだろうが。

一連の報道映像を見ていて、既視感がある。そう、さしたる理由なく両陣営に分かれて戦闘場面を繰り広げるのを売り物にするハリウッド映画。乱入参加者は、そういう映画の一場面を再演しているつもりなのかもしれない。観客の存在を前提にした劇場型内戦。

397年ぶりの木星・土星大接近

今晩、1623年以来397年ぶりに、0.1度まで木星と土星が接近した。

もちろん、宇宙空間で二つの星が実際に接近したわけではない。地球から見て二つの星が重なるような位置に巡り合わせたということ。

ここ1、2ヶ月、夕方、南西の空に二つの星が近くにあるのを見てはいた。1週間ほどすっかり忘れていて、今日、虫の知らせか、夕暮れの空を眺めると木星しかない。あれれ、土星はどこかへ行ってしまった?

東京天文台暦計算室の「今日のほしぞら」では、天体図には木星しかない(ように見える)が「月と惑星の情報」には土星も見えているという表記。天文ソフトの「ステラリウム」でも、木星しか表示されていない。ただ、”木星”という漢字が奇妙な格好(後で気づいたが、二つの星が大接近したので漢字表示が重なってしまったというわけ)。双眼鏡を木星に向けると、ありゃ、すぐ近くに土星があるではありませんか。この近さなら、口径70mmの望遠鏡の同一視野に入るな。しばらく使っていなかった望遠鏡を持ち出して覗くと、おお、見事! 100倍ちょっとで、二つの星が同じ視野に入っている。木星の衛星も4つと土星の輪も見える。

見終わって調べると、なんと、表題のようなまことに稀な天文現象をそれとは知らずに体験していたというわけ。

占星術というものが予言したり説明したりすることに、自分の行動や感情を左右されるつもりはないけれど、この現象をそれはどう説明するのかな。近ごろの天変地異はこの惑星現象のしからしめる所だなんてね。

初冬の高尾山

初冬の一日、初めて高尾山に登った。

東京西部の小学生は遠足で、高尾山か天覧山に登る。昔はそうだった。今は知らない。どちらの山かは最寄りの鉄道路線による。中央線より北なら天覧山、南なら高尾山。筆者は幸か不幸か北だったので天覧山。で、今に至るまで、世界的に?名高い高尾山には登ったことがなかった。麓の鉄道・一般道・高速道路は何回となく通過したが。

今回は、ケーブルカー利用で、高尾山から小仏城山を経て景信山への、小規模ながらも縦走。

ここが、観光地としてたくさんの人を集める理由がよくわかった。第一に交通の便が良い。麓まで都心からの鉄道線路が来ている。ケーブルカーで標高470mまで登ることができて、599mの山頂まで100mちょっとの山登り気分を味わえる。第二に、山頂付近からの眺めが良い。東の都心方向、南から西にかけて相模湾と富士山。これで、人が集まらなかったら、逆にそのほうがおかしい。眺望は自然現象だから天に感謝するしかないが、交通の便の方は人為による。京王電鉄の環境整備。

山歩きと、その観光地としてのありようの観察と、二つながら面白い経験だった。

一つ苦言。ケーブルカーで、交通系電子マネーカードが、改札口ではもちろん券売機でも使えず、窓口に駅員さんを呼び出してしか使えないこと。世界的に有名な観光地を標榜するわりには整備不十分。日本語の読み書きができる自分でも戸惑ったくらいだから、外国の人はこまるのではないかな。せめて券売機で電子マネーが使えるようにする程度のことはたいした投資額ではないと思う。ケーブルカーの親会社は京王電鉄なのだろうが、利用客の快適性向上に力を入れている会社にしては、抜けていやしませんかというところ。

『資本論』と100円均一ショップ

マルクスの『資本論』を(版元によれば)「精確にかつ批判的に読むことで,社会科学としてのマルクス経済学を構築した」宇野弘蔵『経済原論』(岩波文庫 2016年)を読んでいたら、おもしろい箇所に出会った。

モノの交換が商品を生み出し、商品交換が貨幣を生み出すというスリリングな場面。「金あるいは銀が貨幣となると共に、一般に商品所有者は…それぞれの商品の使用価値の単位量によってその価値を表示する。リンネル一ヤールは金幾何とか、茶一ポンドは金いくらとかというように」する。が、マルクスは「20エレのリンネル=1着の上着=10ポンドの茶=…1/2トンの鉄=x量の商品A=2オンスの金」のように一般的なものとは異なる、いわば逆さまな表現をしている。こういう「貨幣による価値表現は実際は、いわゆる均一価格店のような特殊な場合にしか見られないことであ」り、これでは一般的な「価値形態とその発展した形態としての貨幣形態との相違を無視することになる」と著者は苦言を呈する。(36-37頁 一部レイアウトを変更)

モノの1単位が金いくらかではなく、一定量の金でモノがいくら買えるかというマルクスの表現は、特殊な場合の例示であって貨幣出現の実際を見誤らせるかもしれないという批判の当否はさておき、興味深いのはマルクスの例示を著者が「均一価格店のような特殊な場合」としていること。均一価格店って、現代日本では100円均一ショップすなわち100均、つまりダイソー、セリア、キャンドゥ、ワッツなどでおなじみのありふれた販売形態ですね。100円という貨幣単位で、すべてのモノ=商品を表示する。価格ではなく商品のほうの量または質を増減する。店に並んでいるのはどれも100円だから、迷いがない。というところがお客さんに支持されている理由なんでしょう、たぶん。ひょっとして、こういうアイデアを考えついた人は『資本論』を読んでヒントにした? まさかね。

ところで、著者・宇野弘蔵(1897-1977)が生きて現代の100円均一ショップの隆盛を見たなら、著書のこの表現を修正したかも。あるいは、マルクスが生きてこの様子を見たら、自著の表現の普遍妥当性を誇ったかも。というのは単なるSF的妄想です。

晩秋のラジオ

今日、ラジオを聴いていて耳に残ったこと二つ。1134kHz文化放送。

一つ、学術会議議員任命問題。警備・公安畑の警察官僚出身官房副長官・杉田某が、件の候補者は反体制思想の持ち主だから認めるなという助言をし、それを現首相がなにも考えずに受け入れて拒否したのが真相だという話をゲストの誰だか知らない男性がしていた。ふーむ。権力小児病

二つ、天気情報を伝える女性アナウンサーが、きょうの様子を「晩秋の…」と形容していた。はてな、いつから、立冬過ぎても晩秋というようになったの。この人、この分だと小春日和もわからないな、きっと。でも、こういうのは他愛ないから目くじら立てる気にはならない。このあいだ、首相が辞めた時の会見を聞くか見るかして涙が出たなんていう勘違い歌手とちがってね。