東日本中部日本北海道大震災その15

25日金曜日、大震災15日目。

今日、死者が1万人を超えたと警察庁発表。届け出のあった行方不明者は1万7千余人。粛然として合掌。

川崎市選管が統一地方選について、計画停電時間中の期日前投票を避けるよう呼びかけ。会場になる各区役所では、4階以上(区によって7階も)の会議室を使うのでエレベーターが使えなくなるのを心配してという。工夫が足りないなあ、公民権の行使にかかわることなのだよ。主権者の権利行使の妨げになるようなことは、全力を尽くして排除するのが選管の務めだろう。それを、停電でエレベーターが止まるから避けてくださいという安易な姿勢では、選管なんて要らないということではないか。

千葉県浦安市長が、総務省の統一地方選の日程決定に対し、液状化の被害などで、選挙運動は難しいは、投票会場の確保は難しいはで、選挙どころではないからと延期を申し出。至極当然の主張。これを認めない総務省なんぞという中央官庁は有害無益の存在。「カエサルのものはカエサルに、地方のことは地方に。」

ところで、ネットを見ていると、官房長官のことをよくやっていると評価する人がいるのだが、驚きである。評価点は、「不眠不休でがんばっているから」なのだそうだ。いや、待ってください。「不眠不休」なんてあり得ないから。ネットの情報では、至急に官房長官と連絡しようとした人が、秘書官から「今寝ているから」と断られたとか。地震発生以来「不眠不休」だったら、今頃命はない。

それに、自ら手を挙げて議員に選ばれ、自ら望んで民主党・仙谷一派に所属し、自らが属する派閥のために動いてきた結果、現在の地位にあるこのような人物と、自ら望んだのではなく、やむを得ず大震災に巻き込まれ、それこそ寝食もままならぬ状態で、救援と復興に取り組んでいる人々とを、ともに「がんばっている」と一括りにして、賞賛することは月とスッポンとを混同するも同じことだ。

官房長官を「がんばっている、よくやっている」と評価する人は、自分の目を疑った方がよい。